2017年12月に実施された検索順位のアルゴリズム変更、通称健康アップデートにより検索順位が圏外になったサイトを約3ヶ月後に上位表示状態に戻し、閲覧ユーザーからの予約や問い合わせを復活させました。
健康アップデートとは
2017年12月6日に実施された 「医療と健康に関する検索結果」のアップデート のことを指します。
健康アップデートが実施されたことで、それまで上位表示されていたサイトが圏外に飛ばされてしまい、その結果として検索結果の上位に表示されるサイトがガラッと変わりました。
実施された背景
このアップデートが実施された背景は、いわゆるWELQ騒動と言われています。
WELQ騒動とは、大手IT企業が運営する医療情報サイトに誤った情報や不確実な情報、および著作権を侵害するような情報が多数掲載されており、それが大きく問題視され、サイト閉鎖になってしまった騒動のことです。
このWELQ騒動はGoogle内でも問題となり、結果として「健康アップデート」が日本国内のみを対象として行われました。
現在のY-M-Y-Lにもつながりますが、こういった健康に関する情報には、一歩間違えば命に関わるような問題につながりかねません。そういった情報を発信しているサイトをGoogleが検索結果に表示させる(仲介する)ことは、Googleの信用問題にもつながりかねませんし、そもそもGoogleが掲げるユーザーファーストの理念に反します。
そういった理由で健康アップデートが行われました。
実施された業種・ジャンル
健康アップデートが大きく検索結果に影響を及ぼしたのは以下のジャンルです。
- 医療系(クリニックや病院など)
- 健康系(治療院・整骨院・整体院・フィットネスジム・マッサージ店など)
- 美容系(エステ・コスメ・美容室・ネイルサロンなど)
- 物販系(健康食品や器具など)
その後GoogleはY-M-Y-Lといった項目を「検索品質評価者向けガイドライン」にて追加し、さらに厳しい基準が加わりました。
対策したSEO施策
こういった健康アップデートに影響を受けたサイトをどのようにして復活させたのかをご説明します。
原点に戻る
上記にもありますが、ユーザーファーストの理念に立ち帰ることから始めました。
サイトを見るユーザーの目的は自分の健康不安を解消したいというものですから、不調の症状の原因とその解決策を部位別に掲載、料金なども明確にし、「治る」といった薬事法に抵触する様な表現をやめ、過度の期待を与えないものにしました。
さらにサイト内の構造をクローラーが理解しやすいものに修正を行い、各ページ内の導線も正しいものに変更いたしました。
コンテンツの質を高める
それまでのサイトは検索結果を上昇させたいキーワードを繰り返し文章の中に入れ、それを読むユーザーにとっては非常に不自然な日本語になっていました。そういった小手先の検索対策をやめ、ユーザーが正しく情報を得て整骨院を選ぶ際の選択材料にできることを第一に考えたコンテンツを構築しました。
結果
結果として、まず施策を開始して1ヶ月以内に順位が圏外(100位以下)→30位台に回復、3ヶ月程度で上位10サイトに並ぶ様になりました。
弊社が作るサイトは継続的に効果が続くことが特徴(正しい施策を行うから)で、その結果現在でも上位表示(ページ頭画像参照)されています。
ユーザーファーストという概念を深く考えると、ユーザーが何を求めているかに情報を寄せていく必要性に気づくかと思います。ユーザーの求めるものとは何かというマーケティングの基本を常に考えて運営しましょう。
株式会社アルラボ 代表取締役
Google広告の認定資格保持者。短期的なキャンペーンマーケティングだけでなく長期的なマーケティングが得意。
建築業関連の案件に数多く携わっています。
最近行けてないけどキャンプが好き。