ホームページの制作自体はSTUDIOなど様々なツールもありますし、いろんな情報がインターネット上で提供されていますので、その気になれば個人でも可能です。しかしホームページ公開後に多くのユーザーが訪れ、お問い合わせや実際の来店に繋げるためにはそのホームページに来るユーザーの中でもターゲットを設定することが大切です。ホームページの目的は制作することではないのでしょうから、来て欲しいユーザーに来てもらわなければ意味がありません。

そのためにはホームページ制作の際、あるいは改善していく際にはしっかりと計画および戦略を立てることが重要です。この記事ではホームページにおけるターゲットについて基本的な事柄を紹介します。

ターゲットとは?

ターゲットとは一言でいうと「人物像」のことです。

年齢や職業、家族構成、年収、学歴、趣味、休日の過ごし方などのユーザー像を細かく決めます。これをペルソナといいます。このユーザーのペルソナを細かく設定し、そのユーザー視点でそのユーザーがサイトに繋がるための動線を想像したり、どのようなコンテンツに心を惹かれるか、サービスや商品を設計していくのです。

ターゲットの決め方の基本

ホームページ制作においてはターゲットの設定が重要だと書きましたが、ただなんとなくサイトに相性のいいユーザーを想定するだけでは結果には結びつきません。そのターゲットが漠然としていたり、深掘りしていないためコンテンツがちぐはぐだったりするからです。ターゲットの設定には以下の項目をしっかり決めていきましょう。

要件定義

要件定義(ようけんていぎ)とは、簡単にいうと何を作るかを決める作業であり、設計はどうやって作るかを決める作業のことです。ここでいう定義すべき要件は以下のようなものになります。

  • WHO(誰を対象とする?):自社のサービスやホームページに相性がよいターゲット像とは?
  • WHAT(何を見せる?):そのユーザーに対しどんなコンテンツを提示するか?
  • HOW(どうなってもらう?):そのユーザーにどんなアクションを起こしてもらう?

このように、「誰に」「何を見せて」「どのような行動に繋げるか」を事前に決めることで、自ずとすべきこと、すべきでないことが明確になってきます。

今までに実際にお会いした「良いお客様」をイメージする

そのターゲットをより具体的にするには、今までにお会いした「めっちゃいいお客様」をイメージするとよりそのターゲットがリアルに近づきます。複数人そのお客様をピックアップして、そのご家族や雰囲気などをコピーしてペルソナにあてましょう。

ターゲット設定に必要な3つのポイント

よりターゲット像を明確にするためには、ペルソナ・価値観・メリットを明確にする必要があります。

ペルソナ

上記にも触れていますが、「誰?」と言う人物像、つまりペルソナを最初にはっきりさせましょう。年齢や家族構成、趣味、職業、学歴といったその人物像をはっきりさせます。

ペルソナイメージ

価値観をすり合わせる

ユーザーの価値観とサイト自体のコンセプトがかけ離れていたら、そのユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。上記のペルソナがどのような価値観を持っているか、どんな内容やデザインがそのユーザーに好まれるか、そのユーザーの気持ちを想像してその気持ちに寄せていきましょう。

100人の人間が全てあなたのサイトのコンテンツを気に入ると言うことはあり得ません。一番相性の良い、ターゲット像となるユーザーに好まれるように顧客を絞り込むことが大事です。なのでそのターゲットの価値観を意識することはとても大切です。

メリット(ベネフィット)を感じさせる。

メリット(ベネフィット)とは、あなたを選んだ際に得られる利益を指します。

自分の素敵な未来のためにユーザーは現在の選択を繰り返します。ユーザーがあなたを選ぶことでどのような未来を手に入れることができるか、それを想像させ膨らませることでこちらが望むユーザーの行動に繋がりやすくなります。

「未来を想像させる」これがキーワードです。

まとめ

この記事では、ホームページ制作の際に必要なターゲット設定の基本をご紹介しました。
ターゲットをまず設定することで、どのような内容を発信すべきか、デザインはどういった方向が良いかといった方針が明確になり、運営がしやすくなります。

ネットの中でも「不特定多数」に「なんでもいい」といったものは価値がありません、ターゲット設定をすることでお客様の目線を意識することにつながり、マーケティングにもより良い効果をもたらします。

ホームページ自体は誰でも作れる世の中になってきましたが、しかし公開後にどのような結果に繋げるかはターゲット設定やマーケティング戦略が必要です。
ユーザーを絞り込んで、そのユーザーに好まれるコンテンツを作っていきましょう。

参考ページ

アルラボのホームページ制作に関する考え方

集客コンサルティングについて