「地域+整骨院」で埋もれていた整骨院サイトを、SEOとMEOで上位化した成功実例

「地域+整骨院」で埋もれていた整骨院サイトを、SEOとMEOで上位化した成功実例

ご相談内容:地域+整骨院で上位表示できない

佐賀県内で整骨院を運営されているお客様から、こんなご相談をいただきました。「地域名+整骨院」というキーワードでGoogle検索しても、自院のサイトが何ページ目にも出てこない。Googleマップで検索しても下の方。ホームページはあるのに、新規の方はほとんど来てくれず、来院される方はリピーターか紹介ばかり。広告を打たずにWebから新しいお客様に来てもらうにはどうしたらいいか、というご相談でした。

業界全体を見渡すと、整骨院は昔からチラシや看板、紹介が主な集客経路でした。ただ、スマートフォンが普及した今、体の不調を感じた人がまず取る行動は「近所の整骨院を検索する」ことです。「佐賀市 整骨院」「腰が痛い 整骨院 近く」といった検索で出てこない整骨院は、存在していないのと同じ扱いになってしまいます。

私たちアルラボでまず行ったのは、現状のサイトが「なぜ評価されていないのか」を機械(Google)の視点と人の視点の両方から切り分けることでした。整骨院はただサイトを綺麗に作れば順位が上がる業種ではありません。医療広告ガイドラインという表現の縛りがあり、かつGoogleが特に厳しく信頼性を見る分野です。これらを踏まえた設計が必要でした。

整骨院のWeb集客で避けて通れないE-E-A-Tの話

本題に入る前に、この記事で繰り返し出てくるE-E-A-Tという言葉について簡単に説明させてください。

E-E-A-Tは、GoogleがWebサイトの品質を評価するときの4つの観点を英語の頭文字で並べたもので、それぞれExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を意味します。Googleは検索結果の品質を保つためのガイドラインを公開しており、その中でこの4要素を重視すると明言しています。

もう少し噛み砕くと、こういうことです。

  • Experience(経験):書き手や運営者が、そのテーマについて実際に経験しているか。整骨院で言えば、施術者自身が現場で患者さんを見ている立場で情報を発信しているか
  • Expertise(専門性):その分野の専門的な知識を持っているか。国家資格を持っているか、何年施術してきたか、どんな症状を得意としているか
  • Authoritativeness(権威性):第三者から認められているか。口コミ、他サイトからの紹介、メディア掲載、受賞歴など
  • Trustworthiness(信頼性):情報が正確で、運営者の実体がはっきりしているか。住所・電話・営業時間が明確で、スタッフの顔が見えるか

Googleは全ジャンルでこの4要素を見ていますが、特に厳しく見るのがYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる分野です。お金や健康、人生に関わる情報は、誤った内容が出てしまうと検索したユーザーに実害が出る可能性があるため、Googleは慎重に評価します。整骨院は身体の健康に関わるので、まさにこのYMYLに該当します。

つまり整骨院のサイトは、普通のサービス業のサイトよりもハードルが一段高い。見た目を整えるだけでは上位表示は取れません。「誰が、どんな経験と資格で、何を書いていて、第三者からどう評価されているか」を、サイト全体で伝える必要があります。

現状分析で見えた3つの課題

課題1:ページ全体が画像でレイアウトされていてGoogleが中身を認識できない

既存サイトを調査して最初に気づいたのがこれです。デザイン重視で作られた結果、本来はテキストであるべき見出しや本文、料金表までもが画像として配置されていました。人間が目で見る分にはきれいなのですが、Googleはそのページの中身をほとんど読み取れない状態になっていました。

Googleが画像の中の文字を読み取る技術(OCR)は進化していますが、本文として正しく評価するレベルには達していません。つまり「サイトに情報はあるのに、Google視点では中身のないページ」と扱われていたということです。ページ数があっても、評価されるコンテンツとしてはほぼゼロ、に近い状態でした。

これは整骨院や美容業界ではよくある現象です。デザイナーが綺麗に作ろうとすると画像中心の設計になりやすく、見た目は整っているのにSEOで全く評価されないサイトが量産される原因になっています。綺麗なサイト=評価されるサイトではない、というのがWebの難しいところです。

課題2:整骨院特有の表現規制で書けることが限られる

整骨院は柔道整復師法と医療広告ガイドラインによって、使える表現が厳しく制限されています。「治ります」「完治します」といった効果の断定表現はNG。「◯◯が良くなった」という患者さんの声を宣伝文句として前面に出すのもリスクがあります。ビフォーアフター写真の掲載にも細かいルールがあります。

一般的なサービス業であれば「うちを選べば◯◯になります」と効果をアピールできますが、整骨院ではそれが使えない。となると何を書けばいいのか、という話になります。

答えは、「効果を謳わず、情報で価値を伝える」です。症状の原因を正確に解説する、施術内容を丁寧に説明する、セルフケアの方法を教える、受診の目安を示す。これらは規制に抵触せず、かつユーザーにとって役立つコンテンツです。そしてGoogleはこの種の「読み手の役に立つコンテンツ」を高く評価します。規制があるからこそ、真面目に情報発信することが差別化になる、という構造です。

課題3:E-E-A-Tが重視される業種なのに信頼シグナルが弱い

先ほど説明したとおり、整骨院はYMYL領域でE-E-A-Tが強く問われます。にもかかわらず既存サイトでは、施術者の顔も名前も資格も、ほとんど表に出ていませんでした。院長紹介ページはありましたが、サイトの奥まった位置にあり、トップページから簡単にたどり着けない状態でした。

口コミもGoogleビジネスプロフィールには蓄積されていたのに、自社サイトには反映されていませんでした。せっかくの第三者評価という資産を、サイト側では活用できていない状態です。

ユーザーの視点で見ても、「どんな人が施術するのかわからない」「他の人がどう評価しているのか見えない」サイトは、予約の一歩手前でブラウザを閉じられる原因になります。信頼シグナルの不足は、検索順位と予約コンバージョンの両方を下げていました。

施策1:サイト構造の全面見直し

最初に取りかかったのが、サイトの土台を作り直す作業です。画像でレイアウトされていた部分をすべてテキストに起こし直し、見出しは見出しタグ、本文は段落タグ、リストはリストタグと、HTMLの基本構造に忠実な形に組み直しました。

これだけで、Googleからの見え方が劇的に変わります。画像の中に隠れていた「腰痛」「整骨院」「佐賀市」といったキーワードが、ようやくテキストとしてGoogleに認識される状態になったからです。

情報設計も並行して作り直しました。これまではトップページにすべての情報を詰め込む作りでしたが、症状ごと、目的ごとに独立したページを設ける構造に変更しました。「腰痛でお悩みの方へ」「ぎっくり腰の方へ」「産後の骨盤でお悩みの方へ」のように、ユーザーの検索意図ごとに最適なランディングページが用意されている状態です。

この構造の変更には大きな意味があります。トップページ1枚で勝負していた時は、「佐賀市 整骨院」というビッグキーワードでしか戦えませんでした。症状別ページを作ることで、「腰痛 佐賀」「ぎっくり腰 佐賀市」「産後骨盤 佐賀」など、より具体的なキーワード(ロングテールキーワード)の入口が増えます。症状で検索するユーザーは、単に地域名で検索する人より予約意欲が高い層です。ここを取れるかどうかが、集客量を決めます。

施策2:症状別コンテンツの充実

構造を整えた後、次にやったのは中身の作り込みです。いきなり全症状を一気に書き上げるのは現実的ではないので、まずは起点となる症状から濃く書いていきました。

起点に選んだのは「腰痛」と「ぎっくり腰」

この2つを最初に選んだ理由は明確です。整骨院への来院動機として統計的に最も多いこと、そして「佐賀 腰痛」「ぎっくり腰 整骨院 佐賀」といった組み合わせで検索される頻度が高いことの2点です。上位表示できれば最もリターンが大きい入口になります。

原因を信頼できる情報源付きで解説

症状ページでは、単に「腰痛にはうちの施術が効きます」と書くのではなく、なぜ腰痛が起きるのかというメカニズムから解説しました。筋肉の構造、姿勢との関係、加齢による変化、生活習慣との関連。こうした医学的な背景を、医療機関や学会が公開している情報を引用しながら書いています。

引用元を明示することには複数の意味があります。E-E-A-TのExpertise(専門性)とTrustworthiness(信頼性)を示せること。ユーザーにとっても「この記事は信頼できる情報源に基づいて書かれている」と安心できること。そしてGoogleから見ても、外部の権威あるサイトへの発リンクは、コンテンツの質を判断する材料になります。

対処法を惜しまず詳細に記載

ここはよく誤解されるポイントなのですが、「対処法を書きすぎるとお客様が自分で解決して来院しなくなる」と心配される方がいます。実際は逆です。自分で解決できる軽度の症状の人は、最初から予約してきません。セルフケアを試してみて「これは自分では無理」と判断した人が予約してきます。

腰痛ページには、自宅でできるストレッチ、姿勢の注意点、冷やすべきか温めるべきかの判断基準、受診すべき症状の目安、などを具体的に書きました。ユーザーが「この情報、役に立った」と感じる濃さです。結果として滞在時間が伸び、他の関連ページも読まれ、信頼された状態で予約フォームまで進んでもらえる導線になります。

他の症状への横展開

腰痛・ぎっくり腰で手応えが出始めた段階で、肩こり、首の痛み、膝痛、産後の骨盤、交通事故後のむち打ちといった、整骨院で対応する主要な症状へ同じ型で展開していきました。各ページがそれぞれ独立したランディングページとして機能する設計です。

この横展開によって、トップページに集まっていたアクセスが、各症状ページに分散し始めます。ユーザーは自分の症状のページに直接たどり着き、自分ごととして読める。これが予約率にも効いてきます。

施策3:トップページで「人が欲しい情報」を最初に配置

SEO設計と並行して、UX(ユーザー体験)の見直しも行いました。Googleから評価されるサイトと、人が予約したくなるサイトは、設計の軸が少し違います。両方を満たす必要があります。

営業時間・料金を上部に

検索してトップページに来た人が最初に知りたいのは、「何時までやっているか」「いくらかかるか」という実務情報です。これが意外と下の方に埋もれているサイトが多い。既存サイトもそうでした。

改修後は、ファーストビューもしくはスクロール1回以内で営業時間と料金が目に入る配置に変更しました。スマートフォン閲覧を前提に、タップで電話がかかる「電話予約ボタン」も上部に配置しています。体の痛みで検索している人は、情報を吟味する余裕がない状態のことが多い。すぐに予約できる導線が近くにあることが、コンバージョンに直結します。

スタッフ顔出しで安心感を演出

院長とスタッフの顔写真、簡単な自己紹介、保有資格、施術歴を、トップページから1クリック以内でアクセスできる位置に配置しました。

整骨院は、見知らぬ人に身体を触られる業種です。予約する側の心理としては「どんな人なのか」「変な人じゃないか」という不安が常にあります。顔を出す、資格を明示する、人柄が伝わる紹介文を書く。この一手間で、予約の心理的ハードルが一段下がります。

これはE-E-A-TのExperience(経験)とAuthoritativeness(権威性)をサイト上で可視化する作業でもあります。「国家資格を持った施術者が、何年の経験で施術している」という情報がはっきり書いてあるだけで、Googleもユーザーも評価の基準を持てます。

Googleの口コミをサイト内に掲載

Googleビジネスプロフィールに寄せられた実際の口コミを、自社サイトのトップページにも表示する仕組みを組み込みました。リアルタイムで最新の口コミが反映されるので、運用の手間もかかりません。

第三者の声の威力は、自社が書く宣伝文句とは比較になりません。「このお店は親切です」と自分たちで書くより、「親切に対応してもらえました」と来店した人が書いた一文のほうが、はるかに説得力があります。E-E-A-TのAuthoritativeness(権威性)を、口コミという形で継続的に積み上げていく仕組みです。

施策4:公開後の継続運用

サイト公開はゴールではなく、ここからが本番です。SEOもMEOも、公開後にどう運用するかで順位が決まります。

Googleクチコミの獲得促進

施術後のお客様に、自然な流れで口コミをお願いする仕組みを整えました。施術が終わった後に、QRコードや短縮リンク付きのカードをお渡しして、「もし差し支えなければご感想をいただけると嬉しいです」というトーンでお声がけいただく運用です。

大事なのは無理強いしないことです。無理に書いてもらった口コミは薄い内容になりますし、サクラのように見えてしまう投稿パターン(短期間に集中する、同じ文体が続く)はGoogleも検知します。自然なペースで、実際に満足したお客様が自分の言葉で書いてくださった口コミが、地道に積み上がることが最強です。

週1回のコラム更新を添削つきで

院長自身がコラムを執筆し、アルラボ側で構成・見出し・文章表現の添削を行う体制を組みました。完全外注でライターが書くのではなく、現場で患者さんと向き合っている院長の言葉をそのまま活かす形です。

これは意図的な設計です。E-E-A-TのExperience(経験)は、現場の一次情報でなければ本物として伝わりません。「最近、こんな症状のお客様が増えています」「季節の変わり目にはこういう注意が必要です」「こんなセルフケアをおすすめしています」といった生きた情報は、施術者本人でなければ書けません。

ただ、院長は施術のプロであっても文章のプロではありません。ここをアルラボが伴走する形で、構成整理、見出しの切り方、検索キーワードの盛り込み方、読みやすい段落の作り方を添削していきます。これで「中身は本物、見せ方はSEOに最適化」の状態を作れます。

更新頻度を週1回に設定したのも意味があります。Googleは更新頻度をサイトの鮮度シグナルとして評価します。月1回の大作より、週1回のコンスタントな更新のほうが、長期的にはサイト全体の評価を押し上げます。

休業日・時間変更はHPとGBPに即時反映

年末年始、ゴールデンウィーク、臨時休診、院長不在など、営業時間が通常と変わる情報は、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの両方に必ず同じタイミングで反映する運用にしました。

これを軽視している整骨院は多いのですが、致命的なリスクがあります。Googleマップで「今日営業中」と表示されたのを信じて来店したお客様が、実際には閉まっていた。この体験は、ほぼ確実に低評価のクチコミにつながります。星1の口コミが1つ入るだけで、平均評価は大きく下がります。そしてMEOの順位にも跳ね返ります。

情報の鮮度を保つことは、単にお客様への親切というだけでなく、MEO評価を守るための守りの施策でもあります。

結果:2ヶ月で地域+整骨院で1〜2位を推移、予約も増加

施策を開始して約2ヶ月後、「地域名+整骨院」というメインキーワードで1〜2位を推移するようになりました。そこから順位は安定し、現在も上位を維持しています。

数字として明確に出た変化は、大きく2つです。

  • Webサイト経由の電話予約:改修前は週1〜2件だったのが、現在は週10件以上。単純計算で5倍以上の増加
  • 流入経路の多様化:改修前は院名での指名検索(すでにお店を知っている人の検索)がほとんどで、新規のリーチが全く取れていなかった。改修後は「腰痛 佐賀」「ぎっくり腰 近く」などのロングテールキーワードからの流入が増加し、トップページ以外の症状別ページがランディングページとして機能しはじめた

指名検索から症状検索への流入構造の変化は、本質的な意味を持ちます。指名検索は「すでに知っている人」のアクセスで、母数が限られます。症状検索は「まだ知らない人」のアクセスで、母数は無限に広がります。新規獲得のエンジンとして、サイトが実際に回り始めた状態です。

また、一度流入してくれたお客様は、他の症状ページやコラム記事を回遊してから予約に至るケースも増えています。滞在時間が伸びていること自体が、さらにGoogleから評価される循環に入っています。

今後の課題:LTV向上の施策へ

新規獲得の仕組みが動き出した今、次のテーマは既存のお客様のLTV(生涯顧客価値)をどう上げるかです。

どれだけ新規を集めても、1回きりで離脱されてしまっては経営は楽になりません。整骨院の場合、症状の種類によって必要な通院頻度が異なるため、「適切な通院計画をお客様に納得して続けてもらう仕組み」が必要です。施術後のフォロー、次回来院のリマインド、継続される方向けの回数券や定期メニュー、リピーターへの情報発信など、Web単体ではなく経営全体の視点で設計していくフェーズに入っています。

これは引き続きご相談いただきながら、一緒に取り組んでいくテーマです。

整骨院のホームページ制作・SEO・MEOはアルラボへ

整骨院や医療系の業種は、表現の縛りとE-E-A-Tの両方を満たす必要があり、一般的なWeb制作のセオリーがそのままでは通用しません。綺麗な画像デザインのサイトを作っても、中身が読めなければGoogleに評価されない。かといってテキストだけ並べても、人が読む気になりません。この両立を設計できるかが、集客できるサイトと埋もれたままのサイトの分かれ目になります。

さらに、サイトを公開して終わりではなく、公開後の運用(コンテンツ更新、口コミ対応、GBP運用、情報の鮮度管理)を継続できる体制を作れるかどうかで、半年後・1年後の結果が全く違ってきます。

私たちアルラボは、佐賀県を拠点にホームページ制作・SEO・MEO・Google広告運用をワンストップで提供しています。特に整骨院・医療系・地域ビジネスのWeb集客には、業界特有の規制とユーザー心理の両方を踏まえた設計が必要です。作って渡して終わりではなく、運用の伴走まで含めてご支援しています。

地域+業種名で検索しても自分のお店が出てこない、Web経由の新規予約が伸びない、今のサイトがGoogleに評価されているのか不安、というお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。まずは現状を一緒に見るところから始めます。

アルラボへのお問い合わせはこちら

この記事を書いた人

直塚 一仁 代表取締役 / Webディレクター / プログラマー

佐賀市を拠点に、中小企業・個人事業主のWeb戦略を支援。ホームページ制作からSaaS開発、SEO対策、広告運用まで、デジタル領域をワンストップで手がける。「技術力×提案力」で地域ビジネスの成長を加速させることをミッションに、これまで多数のプロジェクトに携わる。