AIに自分の強みを見つけてもらう方法

御社の強みは何ですかと聞かれて、すっと答えられる経営者は意外と少ないです。

長くやっている人ほど答えられない傾向があるように思います。技術も接客も本人にとっては普通になってしまっているからです。毎日やっていることをわざわざ強みだとは思わない。でもホームページを作るときや、チラシを作るときにはこの強みの言語化から逃げることはできません。

今回はAIを使って自分(自社)の強みを掘り起こす方法を紹介します。
ポイントは、AIに書かせるのではなく、AIに質問させることです。

「書いて」と頼むとうまくいかない理由

ChatGPTやGeminiに「うちの会社の強みを文章にして」と頼んだことがある方は多いと思います。

出てくるのはだいたいこんな文章です。
「地域密着で、お客様一人ひとりに寄り添った丁寧な対応」。
どこの会社にも当てはまる、誰の心にも刺さらないと思いませんか?普通やんって。

これはAIが悪いのではなく、渡している情報が足りていないだけです。AIはあなたの頭の中を知りません。知らないまま書かせれば、一般論で埋めるしかない。当然の結果です。

発想を逆にする。AIをインタビュアーにする

指示をひとつ変えるだけで、結果が大きく変わります。

「書いて」ではなく「質問して」と頼んでみましょう。

プロンプトの例を挙げます。

あなたは経験豊富なビジネス誌のインタビュアーです。私は〇〇県で〇〇を経営しています。私自身も気づいていない自社の強みや特徴を引き出すために、私にインタビューしてください。質問は1回につき1つ。私の回答を受けて、深掘りする質問を続けてください。

これだけです。業種と地域は自分のものに置き換えてください。

すると、AIはこんな質問をしてくるでしょう。

  • 開業してから今まで、一番印象に残っているお客様とのやり取りは何ですか
  • 同業他社に依頼したお客様が、後からあなたのところに来たことはありますか。あるなら、その理由を本人はどう説明していましたか
  • 「これだけは絶対に手を抜かない」と決めていることはありますか。それはなぜですか
  • お客様から言われて意外だった褒め言葉はありますか

この4つ目の質問がポイントです。

自分では大したことないと思っている部分を、お客様は評価していることがよくあります。「連絡が早い」「説明がわかりやすい」「嫌な顔をせず何度も直してくれた」。本人にとっては普通の行動が、お客様側から見れば選ぶ理由になっている。強みというのは、たいてい自分の外側にあるのです。

回答は雑でOK

インタビューに答えるとき、きれいな文章を書く必要はありません。

思いついたことを、話し言葉のまま打ち込めばいい。スマホの音声入力で喋ってしまうのも手です。むしろ、取り繕わない生の回答のほうが、AIは本質的な深掘り質問を返してきます。

30分ほど質疑応答を続けたら、最後にこう頼んでください。

ここまでの私の回答をもとに、私の強みだと考えられる点を整理してください。私が話した具体的なエピソードも添えてください。

このまとめが、そのままホームページの「選ばれる理由」やプロフィール文の素材になります。質問と回答を重ねてきた分、最初から「書いて」と頼んだ場合とはまったく別物の文章が出てくるはずです。

精度を上げるコツ

材料を渡すと、さらに質問の質が上がります。

Googleビジネスプロフィールの口コミ、お客様アンケート、過去にもらったお礼のメール。こういうものを最初に貼り付けて「これも踏まえて質問して」と伝えると、AIは実際の評価をベースに掘ってくれます。自己申告だけのインタビューより、はるかに具体的になります。

ひとつ注意点を。

AIは基本的に褒め上手です。回答を何でも「素晴らしい強みですね」と持ち上げてくる傾向があります。出てきた「強み」が本当に強みかどうかは、最後に事実で裏を取ってください。競合も同じことを言っていないか、実際にお客様がその理由で選んでくれた事例があるか。そこまで確認して、はじめて発信に使える強みになります。

まとめ

  • AIに「書かせる」のではなく「質問させる」
  • 回答は話し言葉で雑にでいい
  • 口コミやお客様の声を材料として渡すと精度が上がる
  • 出てきた強みは事実で裏を取ってから使う

強みの言語化はホームページ制作でもSNS発信でも、すべての土台になる作業です。外注する前に、まず一度AIと30分ほど話してみてください。費用はかかりません。

株式会社アルラボでは、ヒアリングを通じた強みの言語化から、ホームページ制作・SNS運用・集客支援までを一貫してサポートしています。「自社の何を打ち出せばいいかわからない」という段階からのご相談も歓迎です。
お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

直塚 一仁 代表取締役 / Webディレクター / プログラマー

佐賀市を拠点に、中小企業・個人事業主のWeb戦略を支援。ホームページ制作からSaaS開発、SEO対策、広告運用まで、デジタル領域をワンストップで手がける。「技術力×提案力」で地域ビジネスの成長を加速させることをミッションに、これまで多数のプロジェクトに携わる。