Googleビジネスプロフィール(GBP)で上位表示を目指すためにやるべきこと

Googleビジネスプロフィール(GBP)で上位表示を目指すためにやるべきこと

「Googleマップで検索しても自分のお店が出てこない」「近くの競合ばかり表示される」——そんな悩みを持つ店舗オーナーは少なくありません。

今回は、Google公式のヘルプページと、ローカルSEOの調査で世界的に知られるWhiteSpark社が2025年11月に公開した「Local Search Ranking Factors 2026」レポートをもとに、GBP(Googleビジネスプロフィール)で上位表示するために店舗オーナーが今やるべきことを整理します。

そもそも表示順位はどうやって決まっているのか

Googleは、ローカル検索結果の順位を決める要素として「関連性」「距離」「視認性の高さ(知名度)」の3つを公式に示しています。

関連性は、検索キーワードとビジネスプロフィールの情報がどれだけ一致しているか。たとえば「佐賀市 ランチ」と検索されたとき、プロフィールに「ランチ営業あり」「定食」「パスタ」などの情報が充実していれば、関連性が高いと判断されます。逆に、カテゴリやサービス内容がスカスカだと、検索に引っかかりにくくなります。

距離は、検索しているユーザーの現在地から、お店までの物理的な距離。これはコントロールできません。ただし、同じ市内程度の距離であれば、他の2つの要素で十分にカバーできます。

視認性の高さ(知名度)は、そのお店がオンライン・オフラインでどれだけ知られているか。口コミの数と評価、ウェブ上でのお店への言及(リンクや記事)、そしてウェブ検索での掲載順位もこの要素に含まれるとGoogleは明記しています。

この3つの中で、店舗オーナーが実際に対策できるのは「関連性」と「視認性」です。

まずやるべきこと:プロフィールの情報を埋め尽くす

WhiteSpark社のレポートによると、ローカルパック(検索結果の上位3件の枠)のランキング要因の中で、GBPの基本情報が占める割合は約32%と最も大きな比重を占めています。つまり、プロフィールの情報を充実させることが、最もインパクトの大きい施策です。

① カテゴリを正確に設定する

プライマリカテゴリ(メインカテゴリ)の選択は、順位に最も大きく影響する要素の一つ。「レストラン」のような広いカテゴリよりも、「イタリアンレストラン」「ラーメン店」のように、できるだけ具体的なカテゴリを選びましょう。複数のサービスを提供している場合は、追加カテゴリも設定してください。

② サービス・メニューを詳細に登録する

GBPの「サービス」セクションには、Googleが提案する定義済みサービスとカスタムサービスの両方を登録できます。「カット」「カラー」だけでなく、「ヘッドスパ」「縮毛矯正」「インナーカラー」など、お客さんが実際に検索しそうな具体的なメニュー名を入れておくと、その検索に対する関連性が高まります。

③ NAP情報を統一する

NAP(Name・Address・Phone)とは、店舗名・住所・電話番号のこと。これがGBP、ホームページ、SNS、食べログやホットペッパーなどのポータルサイトで完全に一致していることが重要です。「株式会社」と「(株)」の違い、番地の書き方の揺れなど、些細なズレでも評価が下がる要因になり得ます。

④ 営業時間を正確に保つ

最新の調査では、営業時間がランキングに直接影響するようになったことが確認されています。営業中の店舗が検索結果で明確に優遇される傾向があるため、祝日や臨時休業の更新は欠かさないようにしましょう。

口コミが「最も差がつく」要素になっている

WhiteSpark社のレポートでは、口コミ(レビュー)の重要度がGBPの基本情報に次ぐ第2位に上昇しています。口コミに関して押さえるべきポイントは3つあります。

数より「鮮度」が重要

口コミの総数も大事ですが、最近の調査では「新しい口コミが定期的に増えているかどうか」がランキングに強く影響することが確認されています。WhiteSpark社の創業者Darren Shaw氏はブログの中で、口コミの獲得が止まった店舗のランキングが下がり、再開すると順位が回復した事例を紹介しており、口コミの鮮度を2025年のランキング要因トップ5に入ると評価しています。

半年に一度まとめて口コミを依頼するのではなく、日常的に少しずつ獲得し続ける仕組みが必要です。来店直後の温度感が高いうちに依頼するのがコツです。

口コミへの返信は全件が理想

Googleはオーナーからの返信を「エンゲージメント」として評価していると考えられています。良い口コミにも、悪い口コミにも、丁寧に返信する。これだけで「活きているビジネス」としてGoogleに認識されやすくなります。

口コミの内容もランキングに影響する

「駐車場が広い」「ランチのコスパがいい」「個室がある」——こうしたキーワードが口コミの中に自然に含まれていると、関連する検索との関連性が高まります。お客さんに「感想を自由に書いてください」と伝えるだけでOK。具体的な体験を書いてもらえるよう促すだけで十分です。

写真と投稿——「生きているプロフィール」を作る

WhiteSpark社の2026年版レポートでは、投稿・写真・クリック・電話・経路検索といった行動シグナル(エンゲージメント)の影響力が年々増していることが報告されています。Googleは「アクティブに運営されているビジネス」を高く評価し、プロフィールを作って放置しているビジネスは評価しません。

写真については、お店の外観・内装・料理やメニュー・スタッフなど、来店を検討しているユーザーが「ここに行きたい」と思える写真を意識しましょう。Googleの画像検索で自分の業種を検索してみると、どんな写真が上位に出てくるかがわかります。それが「関連性の高い写真」のヒントです。

投稿(最新情報)は、新メニューの紹介、季節のお知らせ、イベント告知など何でも構いません。週に1回でも更新しているだけで、まったく更新していない競合に対して大きなアドバンテージになります。

AI検索の台頭で、GBPの重要性はさらに増している

Google検索にAI Overview(AIによる要約)が導入され、検索結果の見え方が大きく変わりつつあります。WhiteSpark社の調査では、ローカル検索クエリの半数以上にAI Overviewが表示されるようになっていることが確認されています。

このAI検索時代において、GBPの情報がきちんと整備されていることの重要性はさらに増しています。AIが「このお店をおすすめとして紹介するかどうか」を判断する際にも、GBPの情報充実度、口コミの質と量、投稿の更新頻度といった従来のMEO対策の要素がベースになるからです。

また、SNSでの活動がランキング要因として8年ぶりに復活したことも注目ポイントです。まだ影響度は小さいものの、AI検索がブランドの権威性や関連性を評価する際に、SNSでの露出も参照されるようになっていることを示しています。

やることは明確。ただし「続ける」のが難しい

ここまで見てきた通り、GBPで上位表示されるためにやるべきことは明確です。

  • プロフィールの情報をしっかり埋める
  • 口コミを定期的に獲得して返信する
  • 写真を追加する
  • 投稿を更新する
  • NAP情報を統一する

特別な裏技はありません。 すべて「続ける」ことが前提です。一回やって終わりではなく、日々の運営の中に組み込んでいく必要があります。

私たちアルラボが日頃お伝えしている「店舗ビジネスにとって、SNSとGBPの運用はホームページ以上に重要」という考え方は、今回紹介したGoogleの公式情報やWhiteSpark社の調査データとも完全に一致しています。お客さんが実際にお店を探す場所(Googleマップ・SNS)で、きちんと情報を発信し続けること。 これが店舗集客の基本であり、最も効果的な施策です。

「やることはわかったけど、忙しくて続けられない」——多くの店舗オーナーが抱えるこの課題に対して、手間を減らしながら発信を続ける方法はあります。大切なのは、発信の主体がオーナー自身であり続けること。お客さんに届くのは、代行業者の言葉ではなく、あなた自身の言葉です。

参考:
Google ビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」WhiteSpark「Local Search Ranking Factors 2026」(2025年11月公開)WhiteSpark「Review Recency is the Most Underrated Local Ranking Factor in 2025」WhiteSpark「21 Local Search Developments You Need to Know About From Q2 2025」Street Fight「Whitespark’s Local Ranking Factors & Local Lists」(2025年11月)

この記事を書いた人

直塚 一仁 代表取締役 / Webディレクター / プログラマー

佐賀市を拠点に、中小企業・個人事業主のWeb戦略を支援。ホームページ制作からSaaS開発、SEO対策、広告運用まで、デジタル領域をワンストップで手がける。「技術力×提案力」で地域ビジネスの成長を加速させることをミッションに、これまで多数のプロジェクトに携わる。